お歳暮とお中元の違いについて分かった所で、お歳暮を贈る際のマナーについて解説します。知っておきたいマナーは以下の通りです。
- ●お歳暮を贈るとき
- ●お歳暮を手渡しするとき
- ●送り状を書くとき
- ●熨斗を書くとき
特に、
お歳暮を手渡しするときには細かいマナーが多いので注意しなければいけません。それぞれ詳しくみていきましょう。
・お歳暮を贈るときのマナー
まずはお歳暮を配送で贈る際のマナーです。お歳暮を
配送で贈る場合は、送り状を送るようにしましょう。
送り状は品物に添えて贈るのが基本的ですが、それぞれ別々に贈っても問題ありません。ただし、別々に贈る場合は、品物よりも送り状が先に到着するようにする必要があります。
また、贈る相手への配慮も重要です。事前に受け取れる日時を確認しておけば、生鮮食品を贈った場合でも安心できます。また、相手が忙しく、荷物を受け取れるタイミングが少ない場合は、あえて消費期限の長い焼き菓子や飲料を選ぶのもよいでしょう。
・お歳暮を手渡しするときのマナー
お歳暮を手渡しする場合、以下のようなマナーがあります。
- ●訪問する時間を調整する
- ●身だしなみに注意する
- ●お歳暮を渡したらすぐに帰る
まずは訪問する時間についてです。
訪問する時間は可能な限り相手の都合に合わせ、早朝や夜間、食事時を避けたほうがよいでしょう。
また、訪問時は予定の時間より早すぎても遅すぎてもマナー違反です。特に遅れる場合は事前に連絡を入れる必要があります。予定より早く到着した場合は、時間になってから訪問しましょう。
次に身だしなみについてです。
ラフな格好で訪問するのはマナー違反なので、襟付きの服など、清楚な服装を選ぶ必要があります。また、コートなどを羽織る場合は、訪問時にあらかじめ脱いでおくようにしましょう。
訪問時はお歳暮を渡し、すぐに帰るのがマナーです。ただし、相手に屋内に案内されたのであれば、快く申し出を受け入れましょう。屋内に案内された場合も、基本的には挨拶に留め、長居しないことが重要です。
以上のように、お歳暮を手渡しするときには細かいマナーがあるので、注意しましょう。
お歳暮を手渡しするときのマナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせ てご覧ください。
→関連記事「お歳暮の渡し方とは? 手渡しのマナーについて」
・送り状を書くときのマナー
続いて送り状を書くときのマナーです。送り状は
パソコンよりも手書きの方が気持ちが伝わります。基本的には縦書きで、以下のような構成で作成することが多いです。
前文では、まずは拝啓や謹啓といった頭語を書きます。続いて「歳末ご多忙の折 いかがおすごしでしょうか。」などのように、季語を使用した時候の挨拶を書きましょう。
挨拶を書いたら主文として、1年の感謝やお歳暮を贈る旨を記述します。送り状とお歳暮を別々に送る場合は、お歳暮が届く時期も記載しておきましょう。
主文が書き終わったら末文として、結びの挨拶を書き、最後に敬具や謹言といった結語を書けば送り状の完成です。あと付けは頭語によって使用すべきものが変わるので注意しましょう。
送り状を書くときのマナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
→関連記事「お歳暮の挨拶文のマナーや文例について」
・熨斗(のし)を書くときのマナー
最後に熨斗を書くときのマナーについてです。お歳暮では、
紅白の「紅白の蝶結び」や「一般お祝い用」の水引が入った熨斗を使用します。熨斗には上半分に「お歳暮」や「寒中御見舞」といった表題を記入し、下半分に贈り主の氏名をフルネームで記入しましょう。
連名で送る場合、目上の人の名前を右側に記入します。記入できる氏名は原則3名までなので、送り主が3名を超える場合は代表者の氏名を記入しましょう。
また、会社から送る場合は会社名を記入すると考えられがちですが、実際には代表者の氏名を記入します。会社名を記入したいのであれば、代表者の氏名の右上に小さく記入するのが一般的です。
お歳暮を贈るときののしの書き方については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
→関連記事「お歳暮の「のし・包装」の種類や書き方について 」